Webサーバから受信したHTMLデータを、規則にしたがってブラウザ内の画面に表示するのはブラウザの役目です。
情報表示用のフォーマットである HTML(HyperText Markup Language) は、WWWで使用される各種技術の標準化を推進している非営利団体 World Wide Web Consortium(通称W3C、ダブリュースリーシー) による標準規格です。ブラウザを開発しているソフトウェアベンダーや団体はこの規格に沿ってブラウザを開発していますので、正しい文法で記述されたHTMLはどのブラウザでも表示ができるのです。
このHTMLの中で最も特徴的な機能はハイパーリンク(Hyperlink)でしょう。
ハイパーリンクとは、複数の文書を相互に関連付け、結び付ける仕組みのことで、単に「リンク」とも呼ばれます。
HTMLではハイパーリンクを、次の様にa要素(タグ)を用いて実現します。
タグ表記 : <a href="http://www.juen.ac.jp">上越教育大学</a> ⇒ ブラウザ表記 : 上越教育大学
このような記述をHTML内に行うことで、ブラウザに表示された「上越教育大学」という文字をクリックすると上越教育大学ホームページが表示されるといった機能が実現できます。
ブラウザではテキストの他に画像や音声、動画、Microsoft文書、一太郎文書やPDF文書などを表示することができます。
Windowsではファイル形式をファイル識別子で判断します。例えばテキストファイルは.txt、HTMLファイルはhtm(またはhtml)、画像はjpg(またはjpeg)やgifと対応付けられます。Webサーバ上でのこの対応付けをメディアタイプ(またはContent-type、MIMEタイプ)と呼び、例えば、テキスト文章は、
content-type text/html
と表現され、HTTPでやり取りする応答データの中に記述されています。
ブラウザはこのメディアタイプを見てブラウザで表示が可能かどうかを判断し、ブラウザ以外のアプリケーションが必要と判断した場合には、対応するアプリケーションにデータを渡して、ブラウザ内の表示領域に表示させます。この場合、ブラウザが動いているパソコンには、対応付けられたアプリケーションがインストールされている必要があります。
例えば content-typeにapplication/pdf が指定されている場合には Adobe Reader が必要になります。アプリケーションがない場合には、Internet Explorerではダウンロードダイアログボックスが表示されます。
CSS(Cascading Style Sheets) は、HTML の要素(タグ)をどのように装飾表示するかを指示する仕様で、W3Cによる勧告の1つです。文書と体裁に関する記述を分離させることができ、HTMLで表現可能なデザインの要素を取り入れつつ、新たなデザイン機能も実現できます。
例えば、「(Pタグ)で指定された段落のフォントはゴシックで、色は赤」といった定義を行うと、<p>で記述された部分はすべて同一の装飾が適用されます。
このような装飾の定義部分だけを集めて記述したファイルをスタイルシートと呼び、一般的には.cssというファイル拡張子で保存します。
CSSを使用することでWebページの効率的な作成ができ、保守性を向上させることができます。