PowerPoint2007より新しいインターフェイスを導入しています。メニュー、ツールバーなど大体がPowerPoint2003から変更されています。
最大の変更点はリボンユーザーインターフェイスの導入です。
今までのメニュー、ツールバーはリボンに置き換えられています。
そのリボンは簡単に検索ができるように、目的にあわせて分類されたタブによって整理されています。タブ内はさらにいくつかのグループに分類されており、今までのメニューやツールバーよりも豊富なボタン、ギャラリー、ダイアログボックスなどのコンテンツを提供しています。
また、このタブにはリボンに表示される「標準のタブ」の他に、「実行中の作業内容に応じて表示・非表示が切り替わるタブ」があります。前者をコンテキストタブ、後者をプログラムタブといいますが、コンテキストタブは特定の種類のオブジェクトを操作することができます。オブジェクトをクリックするとそのオブジェクトに関するコマンドとコンテキストタブが表示されます。コンテキストタブが表示されるのは必要なときのみであるため、その作業に必要なコマンドを簡単に見つけることができます。
もう一つのプログラムタブは、特定の作成モード、表示モードに切り替えた場合に、標準のタブセットがプログラムタブに切り替わるというものです。
上記のリボンの役割はドキュメントの作成に的を絞っています。というのも、PowerPoint2003ではファイルレベルの機能と作成機能とが混在していたため、ユーザーが必要な機能を見つけることが困難となっていました。
先に書いたとおりリボンは作成機能を、ファイルレベルの機能をMicrosoft Officeボタンと呼ばれるユーザーインターフェイスに集約しています。

もう一つの大きな変更点は拡張子です。新規で作成されるプレゼンテーションファイルの拡張子が、今までの.pptから.pptxに変わりました。
そのため、標準で書き出されるPowerPoint2003のファイルは、このままではPowerPoint2003を含む以前のバージョンでは読むことができません。
そのため、保存時に以前のPowerPointと互換を持つ形式で保存するか、以前のバージョンのPowerPointを使用する側にPowerPoint/Excel/Word 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パックを導入することで、従来のOfficeでも2007のファイルを開くことができるようになります。

ただし、次の点に気をつける必要があります。

1. Microsoft Office XP および Microsoft Office 2003 の PowerPoint、Excel、または Word をご使用の場合は、互換機能パックをダウンロードする前に、必ず Microsoft Update で優先度の高い更新プログラムをすべてインストールしてください。
2. icrosoft Office 2000、Office XP、または Office 2003 に加えて互換機能パックをインストールすることにより、PowerPoint、Excel、およびWord 2007 で新たに採用されたファイル形式のファイルを表示、編集、および保存できるようになります。また、互換機能パックは、これらの新たに採用されたファイル形式で保存されたファイルを Microsoft Office PowerPoint Viewer 2003、Excel Viewer 2003、および Word Viewer2003 と連動させて表示するためにも使用できます。