01.概要説明
Word2007より新しいインターフェイスを導入しています。メニュー、ツールバーなど、Word2003から大幅に変更されています。
最大の変更点として挙げるとリボンユーザーインターフェイスです。
今までのメニュー、ツールバーはリボンに置き換えられています。
リボンは簡単に検索ができるように、目的にあわせて分類されたタブによって整理されています。タブ内はさらにいくつかのグループに分類されており、今までのメニューやツールバーよりも豊富にボタン、ギャラリー、ダイアログボックスなどのコンテンツを提供しています。
また、このタブにはリボンに表示される「標準のタブ」の他に、「実行中の作業内容に応じて表示・非表示が切り替わるタブ」があります。前者をコンテキストタブ、後者をプログラムタブと言いますが、コンテキストタブは特定の種類のオブジェクトを操作することができます。オブジェクトをクリックするとそのオブジェクトに関するコマンドとコンテキストタブが表示されます。コンテキストタブが表示されるのは必要なときのみであるため、その作業に必要なコマンドを簡単に見つけることができます。
もう一つのプログラムタブは特定の作成モード、表示モードに切り替えた場合に、標準のタブセットがプログラムタブに切り替わるというものです。
上記のリボンの役割はドキュメントの作成に的を絞っています。というのも、Word2003ではファイルレベルの機能と作成機能とが混在していたため、ユーザーが必要な機能を見つけることが困難となっていました。
先に書いたとおりリボンは作成機能を、ファイルレベルの機能をMicrosoft Officeボタンと呼ばれるユーザーインターフェイスに集約しています。

もう一つの大きな変更点は拡張子です。新規で作成される文書の拡張子が、今までの.docから.docxに変わりました。
そのため、標準で書き出されるWord2007のファイルは、このままではWord2003を含む以前のバージョンでは読むことができません。
そのため、保存時に以前のWordと互換を保つ形式で保存するか、以前のWordを使用する側で、Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パックを導入することで、従来のOfficeでも2007のファイルを開くことができるようになります。
ただし、次の点に気をつける必要があります。

1. Microsoft Office XP および Microsoft Office 2003 の Word、Excel、または PowerPoint をご使用の場合は、互換機能パックをダウンロードする前に、必ず Microsoft Update で優先度の高い更新プログラムをすべてインストールしてください。
2. Microsoft Office 2000、Office XP、または Office 2003 に加えて互換機能パックをインストールすることにより、Word、Excel、およびPowerPoint 2007 で新たに採用されたファイル形式のファイルを表示、編集、および保存できるようになります。また、互換機能パックは、これらの新たに採用されたファイル形式で保存されたファイルを Microsoft Office Word Viewer 2003、Excel Viewer 2003、および PowerPoint Viewer2003 と連動させて表示するためにも使用できます。

02.画面構成
Word2007の画面構成は次の通りです。

■Officeボタン
Officeボタンをクリックするとドキュメントに対して実行できる操作一覧が表示されます。例えば、新規文書を作成する場合や、印刷、保存といったファイルレベルの操作を行う場合に使用します。

■クイックアクセスツールバー
リボン内にあるタブからは独立したコマンド セットが表示されるツールバーです。カスタマイズが可能で、よく利用するコマンドを自由に追加することができます。
クイックアクセスツールバーは常に表示されるパーツなので、頻繁に利用するコマンドを追加しておくと、効率よく作業ができるでしょう。

■リボン
リボンは今まであったメニュー、ツールバーの役割を担っています。リボンは、目的にあわせて分類分けされたタブによって整理されています。タブ内はさらにいくつかのグループに分類されており、今までのメニューやツールバーよりも豊富にボタン、ギャラリー、ダイアログボックスなどのコンテンツを提供しています。また、このタブにはリボンに表示される標準のタブの他に、実行中の作業内容に応じて表示・非表示が切り替わるコンテキストタブとプログラムタブの2種類があります。

■ズームスライダ
ズームスライダでは画面の表示倍率を変更することができます。ズーム機能を使って文書を自由に拡大縮小できるのは従来のバージョンと同じですが、タブを切り替えなくてもズームスライダのつまみを左右にドラッグするだけでいつでも表示倍率を変更できるようになり、操作性が向上しました。