動画編集ソフト活用講座
合成機能
ルミナンスキー効果
操作説明 ムービー
 

映像中の色の明るさ(輝度=ルミナンス)をキーに指定して、その部分を透明にして他の映像と合成する手法です。

例えば、曇り空を夕焼けの空と合成したり、明るい空を夜の空と合成したりできます。そのほか、いろいろな色が映っている映像でも、明るさを基準にグループ化できる部分の映像を透明化させることで、他の映像と合成しいろいろな演出効果が可能です。
 
 

1.

プロジェクトファイルを新規作成し、1章5節で準備した教材収納フォルダより、「オオカミ」というビデオファイルをビンウィンドウへクリップとして登録します。

 
 

2.

ビンウィンドウの「オオカミ」ビデオクリップをビデオ1タイムライン上へ貼り付け、タイムラインカーソルをビデオクリップの先頭へ移動します。

 
 

3.

1章5節で準備した教材収納フォルダより、「住宅街」というビデオファイルをビンウィンドウへクリップとして登録します。

 
 

4.

ビンウィンドウの「住宅街」ビデオクリップをビデオ2タイムラインの00秒をスタート点として貼り付けます。このとき、タイムラインカーソルがビデオ1とビデオ2の両方のクリップ上にあることを確認します。

 
 

5.

タイムライン編集ボタンより『ビデオフィルタ』ボタンをクリックします。

 
 

6.

『ビデオフィルタ』ダイアログボックスが表示されますので、『ルミナンスキー』ボタンをクリックし、続けて『設定(1)』ボタンをクリックします。

 
 

7.

『ルミナンスキーの設定』ダイアログボックスが表示されます。

 
 

8.

「矩形選択を有効」チェックボックスをONにします。

 
 

9.

映像中の空の部分が矩形内に収まるようにマウスでドラッグします。選択領域は移動や大きさの変更が可能です。最初のドラッグ後に行う微調整は、ハンドル部分をマウスでポインタし、マウス形状が変わったところでドラッグすると良いでしょう。

 
 

10.

「矩形範囲外を有効」チェックボックスをONにします。

 
 

11.

『ヒストグラム更新』ボタンをクリックすると、指定した矩形領域の内側のヒストグラム(輝度分布)が表示されます。

 
 

12.

ヒストグラムを最大輝度とするために、右側の移動ボタンをドラッグして一番右側へ移動します。

 
 

13.

輝度の最適な境界線を見つけるために、今度は、プレビュー画で様子を確認しながら左側の移動ボタンを右方向へドラッグします。今回は、「輝度の下限」が「150」のポイントが最適なようです。

 
 

14.

最後に、左側のスロープボタンを使って、プレビューウィンドウを見ながら微調整を行います。今回は、スロープボタンを左側へ移動すると、木々と空の境界部分が自然な状態になりますが、左側に移動しすぎると、矩形領域の下の部分の境界線が現れてしまいます。左側の「スロープ」の値が「90」のポイントが最適なようです。

 
 

15.

『ルミナンスキーの設定』ダイアログボックス内の再生ボタンをクリックして、プレビューウィンドウで効果を確認します。

まるで、夜に巨大なオオカミが住宅街を歩き回るような映像になります

 
 

16.

『ルミナンスキーの設定』ダイアログボックス内の『OK』ボタンをクリックし、『ビデオフィルタ』ダイアログボックスの『OK』ボタンをクリックします。

>> 本節の作業結果例はこちらから確認できます

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