これだけは知っておきたい!インターネット入門講座
解説
 

ドメインの命名には規則があり、ドメイン名を見ることで、どのような組織に属しているのか、また、どの国にある組織(いる人)なのか、推測することができます。

たとえばwww.yahoo.co.jp というドメインを例に挙げて説明すると、

「www」Webサーバを示します。この部分はサーバの機能をあらわす名称が使われることが多いようです。
「yhaoo」ヤフーという会社であることを示します。この部分は会社や団体、ブランド名などをあらわします。
「co」会社であることを示します。この部分は組織の種類や属性をあらわします。
「jp」日本であることを示します。この部分は国や、分野をあらわします。

つまり、「日本のヤフーという会社のドメインである」ということが推測できます。

>> 動画説明(FlashMovie)を見る

 

現在使われているドメイン名は、

 ・分野別トップレベルドメイン(gTLD: generic TLD)
 ・国コードトップレベルドメイン(ccTLD: country code TLD)

の2つに大別されます。

 

◎分野別トップレベルドメイン(gTLD: generic TLD)

gTLDには、世界の誰もが利用できる「.com」「.net」「.org」「.info」や、登録にあたって一定の要件が必要とされる「.edu」「.gov」「.mil」「.int」「.biz」「.name」などがあります。

com 商業組織用
net ネットワーク用
org 非営利組織用
edu 教育機関用
gov 米国政府機関用
mil 米国軍事機関用
int 国際機関用
info 制限なし
biz ビジネス用
name 個人名用
 

◎国コードトップレベルドメイン(ccTLD: country code TLD)

ccTLDは、各国/地域に割り当てられたTLDであり、現在200以上存在しています。 ccTLDは、ISO(国際標準化機構)のISO3166で規定されている2文字の国コードを原則として使用しています。

au オーストラリア
ca カナダ
cn 中国
de ドイツ
eu ヨーロッパ連合
fr フランス
hk 香港
it イタリア
jp 日本
kr 大韓民国
tv ツバル
tw 台湾
uk イギリス
us アメリカ合衆国
  など
 

日本のccTLDである「.jp」のつくドメイン名(JPドメイン名)には、

 ・属性型(組織種別型)JPドメイン名
 ・地域型JPドメイン名
 ・汎用JPドメイン名

の3種類があります。
 

◎属性型(組織種別型)JPドメイン名

ac.jp 学校、学校法人、職業訓練法人、国立大学法人、公立大学法人など。
co.jp 株式会社、有限会社などの会社および信用金庫、信用組合など。
go.jp 日本国の政府機関、各省庁所轄研究所、独立行政法人など。
or.jp 財団法人、社団法人、医療法人、特定非営利活動法人、独立行政法人など。
ad.jp JPNICの正会員が運用するネットワーク、JPNICがインターネットの運用上必要と認めた組織など。
ne.jp 日本国内のネットワークサービス。
gr.jp 複数の日本に在住する個人または日本国法に基づいて設立された法人で構成される任意団体。
ed.jp 保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校などの学校および各種学校のうち主に18歳未満を対象とするものなど。
lg.jp 地方自治法に定める地方公共団体のうち、普通地方公共団体、特別区、一部事務組合および広域連合など。
 

◎地域型JPドメイン名

一般地域型ドメイン名・・・AC、CO、ED、GO、OR、NE、GRのいずれかの属性型(組織種別型)ドメイン名の登録資格を満たす組織、病院など。

niigata.jp 新潟
tokyo.jp 東京
  など。
 

◎汎用JPドメイン名

.jp 日本国内に、JPRSからの通知を受領すべき住所を有する個人や法人など。