パソコンを使ってインターネットへ接続するためには、インターネットサービスプロバイダー(ISP)の提供するインターネット接続サービスを利用するのが一般的です。最近では、ISPのサービスも多様化し、さまざまな方法での接続が可能になっていますので、地域のインフラ整備状況や利用目的に合わせて選択するとよいでしょう。携帯電話を使ったインターネットアクセスは、携帯電話会社の提供するインターネットアクセスサービスを利用します。
現在利用されている主なインターネット接続方式は次の通りです。
1.アナログ電話によるダイヤルアップ接続
パソコンに搭載されたモデムを使って、ISPの提供するアクセスポイントへ接続します。アクセスポイントまでの通話料と、接続時間に応じたインターネット接続料がかかります。
速度は最高で56kbpsです。
2.ISDNによるダイヤルアップ接続
通常はTAを内臓するDSUという装置をパソコンに接続し、ISPの提供するアクセスポイントへ接続します。アクセスポイントまでの接続には定額制の常時接続を利用します。プロバイダーのインターネット接続料も定額制のものがほとんどです。
速度は最高で64kbpsです。
3.ADSLによる接続
アナログの電話回線上で実現している技術です。電話をかけている最中でもインターネットを利用できます。通常、ダウンロード速度を上げるために上り速度を極端に低く抑えていて、通信速度は交換機局との距離に比例することが特徴です。 アナログ交換機までの接続には定額制の常時接続を利用します。プロバイダーのインターネット接続料も定額制のものがほとんどですが、アナログ交換機までの接続とインターネット接続料を合わせて低価格な定額制で提供しているプロバイダーもあります。
速度は最高で1.5Mbps〜50Mbpsです。
4.CATVによる接続
CATVの同軸や光回線を使って実現しているインターネット接続サービスです。通常、CATV接続料とインターネット接続料がセットになった定額制で提供されます。
速度は最高で1Mbps〜30Mbps(光の場合は100Mbps)です。
5.光ファイバーによる接続
現在、通信速度が最も速い接続方式です。接続には光ファイバーを使用します。通常、光ファイバーの終端までの定額制の常時接続と、プロバイダーの定額制のインターネット接続サービスを合わせて利用します。ただし、プロバイダーによっては光ファイバーの終端までの定額制の常時接続と、プロバイダーの定額制のインターネット接続サービスをセットにして低価格で提供しているところもあります。
速度は最高で100Mbpsです。
次に接続方式の違いによる通信速度の違いを見てみましょう。
最も速い光ファイバーでは、最も遅いアナログ電話によるダイヤルアップ接続の約2000分の1の時間で通信が可能です。比較的きれいな写真3〜4枚を収納した10メガバイトの圧縮ファイルをダウンロードした場合の時間を比較すると次のようになります。
>> 動画説明(FlashMovie)を見る