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操作説明
  インターネット概念図WWWとは個々のネットワークが世界規模(World Wide)にクモの巣(Web)のように張り巡らされたネットワーク(World Wide Web)の総称です。
その起源は米国防総省の高等研究計画局(ARPA)が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトであるARPAnetであるといわれています。 現在のWWWは、それを元に大学が研究目的に発展させ、さらに個人ユーザーの参加により娯楽や生活情報、営利の媒体としての性格を強めるようになりました。これにより現在ではWWWを通じて様々な情報を入手出来、世界中の人達とコミュニケーションが可能になっています。
インターネットには接続業者(ISP=インターネットサービスプロバイダ、略してプロバイダ)が一般ユーザーに対するインターネットの入り口の役目をします。プロバイダと契約すればだれでもインターネットに入ることが出来ます。

AからBへ辿り着くルートは、様々存在する。
AからBへ辿り着くルートは、様々存在する。
ルートCが途切れても、それ以外のルートで辿り着く事ができる。
ルートCが途切れても、それ以外のルートで辿り着く事ができる。
インターネットに接続されインターネットを介して送られる情報(データ)は予め決められたルートを通るわけではありません
例えば、AからBに電子メールを送ろうとした場合、AとBは直接接続されている訳ではないので、クモの巣のように張り巡らされたインターネットを介して電子メールを送る事になります。
この時、電子メールは毎回同じルートを通る訳ではありません。Aから接続されているプロバイダのコンピュータに電子メールが届きます。この時プロバイダのコンピュータは接続されている何本かの回線(その先のコンピュータ)を確認し、Bに一番早く着くルート(回線が空いているルート)を判断し、その先のコンピュータに電子メールを送ります。受け取ったコンピュータ(分岐点)は先ほどと同じように、Bに届けるために一番適している回線を選択しメールを転送します。これを繰り返し電子メールはBに届く訳です。
このためAからBへのルートは毎回変わり(回線の渋滞状況により)ます。ですので、隣街の友人に電子メールを送る場合でも、そのメールがインターネット上で海外を経由して届く場合も考えられるのです。

では、なぜインターネットはこのような仕組みになったのでしょうか。
インターネットで一番大切なことは「必ず情報が届く(自分にor相手に)」事です。しかし、世界規模のネットワークで、全ての回線が完全に途切れることなく常に繋がっている事は、まず不可能です。
それをカバーしているのがクモの巣状に張り巡らされたネットワークなのです。ルートCの途中で回線が途切れても、ルートDやルートEという経由で情報をやり取りすることにより「必ず情報が届く」仕組みができあがるわけです。

 
インターネットは鉄道に置き換えて説明できます。
 
では、どうやって世界中の膨大なユーザーの間で、間違わずに目的の相手に電子メールが届いたり、目的のホームページを見ることができるのでしょうか。
電子メールの場合、インターネット上のユーザーからある特定の相手を判断するのはメールアドレスです。ホームページの場合はURLアドレスが目的のホームページの場所を特定しています。メールアドレス・URLアドレスは言わばインターネットにおける住所です。
これは鉄道で置き換えることができます。池袋在住のAさんが下北沢在住のBさんの家に行く場合を考えてみましょう。Aさんは最寄り駅の池袋駅からBさんの家の最寄り駅である下北沢駅に向かいます。池袋駅から下北沢駅に到着するにはJR・私鉄・地下鉄など様々な路線の利用が考えられます。無事、下北沢駅に着いたAさんは住所をもとにBさんの家まで向かいます。この関係はインターネットでは、駅がプロバイダ、各路線が回線ネットワークに置き換えられます。
しかし、もし仮にAさんが持つBさんの住所のメモが間違っていたら目的地には辿り付けません。これはインターネットに置き換えると、メールアドレスが間違っていれば相手にはメールが届かないし、URLアドレスが間違っていればホームページを見ることが出来ないのと同じことといえるでしょう。