表計算ソフト活用講座
マクロを使う
マクロを作成する
操作説明 ムービー 操作練習
  マクロを作成する方法は2つあります。
ひとつは、実際に操作を行い、それを記録することにより作成する方法です。もうひとつはVisual Basicという言語を使ってコーディングする方法です。後者は操作を記録する方法では不可能ないろいろな処理を行うことができますが、Visual Basicという言語の文法を理解しなければなりません。
本節では、実際に操作を行い、それを記録することにより作成する方法でマクロを作成します。

マクロは便利な機能がある反面、その機能を利用してウィルスに感染させることを目的とした悪意のあるマクロを作成することもできてしまいます。
そのため、マクロが実行されないようなセキュリティレベルに設定されている場合がありますので、マクロの作成や実行時にセキュリティの警告が表示された場合には、次の操作を行ってマクロを有効にします。
     
  (1)
リボンの下に「セキュリティの警告」が表示された場合、その横にある「オプション」をクリックします。
     
  (2)
「セキュリティオプション」ダイアログボックスが表示されますので、「このコンテンツを有効にする」を選択し「OK」をクリックします。
     
  それでは、『塗りつぶしの色』をベージュ色にすると同時に『太字』に設定するマクロを作成してみましょう。
なお、以下の操作でマクロを記録しますが、実際の操作の前後に存在する「操作を開始するセルの位置」や「操作完了後のセルの移動」もマクロの使い勝手に影響します。
記録を行う前に実際に操作を行い、手順を確認しておくとよいでしょう。

1章5節で準備したフォルダよりブック「練習23章」を開きます。
  1.
セル【C3】をクリックします。このセルがマクロの操作対象になりますが、セルの選択操作は記録しません。
     
  2.
※リボンに既に「開発」タブが表示されている場合は[2]〜[4]は飛ばして結構です。
「Officeボタン」をクリックします。
     
  3.
一覧より「Excelのオプション」をクリックします。
     
  4.
「Excelのオプション」ダイアログボックスが表示されますので、「基本メニュー」の「Excelの使用に関する基本オプション」より「[開発]タブをリボンに表示する」にチェックを入れ「OK」をクリックします。
     
  5.
「開発」タブをクリックします。
     
  6.
「コード」グループより「マクロの記録」をクリックします。
     
  7.
「マクロの記録」ダイアログボックスが表示されますので、「マクロ名」に「強調表示」、ショートカットキーに「m」(半角小文字)を入力し、「OK」をクリックします。
     
  8.
記録が開始され、リボンの「マクロの記録」が「記録終了」に変化します。
今回は矢印キーによるセルの移動を記録させたいので「コード」グループより「相対参照で記録」をクリックします。
     
  ここからは記録させたい操作です。  
  9.
「ホーム」タブをクリックします。
     
  10.
「フォント」グループより「太字」をクリックします。
     
  11.
「フォント」グループより「塗りつぶし」横にある「▼」スピンボタンをクリックします。
     
  12.
一覧より「ベージュ」を選択します。
     
  13.
キーボードの下矢印「↓」キーを押し、セルを下方へひとつ移動します。
     
  14.
「開発」タブをクリックします。
     
  15.
「コード」グループより「記録終了」をクリックします。
実際の操作がセルに反映されると同時にマクロの記録が終了します。
     
  次へ